校正基準器の設計製作、販売


Trapet社(ドイツ)の校正基準器の販売、お客様の仕様に併せた校正基準器の設計、製作、販売を行っています。校正基準器は、三次元測定機をはじめとする測定機の校正用として、また、工作機械の機上計測用としてご使用になれます。

三次元測定機は、定期的に精度検査が必要です!

三次元測定機は、本体構造や各軸スケールの経年変化などにより、機械構成の持つキネマティックエラー*が変化し、三次元測定機の測定精度に影響が出る場合があります。その為、三次元測定機は、定期的に校正を行うことが必要になります。
通常、三次元測定機の機械精度は、精度検査により判明しますが、お客様自身でブロッグゲージ等により、検査をしない限り、精度検査までの期間は機械精度を精確に把握することができません。
お客様自身で定期的に校正基準器にて自主検査を行うことにより、三次元測定機の機械精度を管理、対処することにより、製品の品質維持することができます。
三次元測定機の精度検査を行うには、ステップゲージなどのツールもありますが、校正基準器は、より簡易的に精度検査を行うことがます!校正用基準器により、三次元測定機、工作機械の自主点検を行うことができます!

※キネマティックエラー:機械構成による誤差のこと(幾何学誤差)

三次元測定機の精度・キネマティックエラーについて

三次元座標測定機は、直行するX軸、Y軸、Z軸の3つの軸から構成されています。一般的な三次元測定機は、各軸にエアベアリングがスライドする為のガイド面を有しています。このガイド面の平面度・真直度・平行度、あるいは直行するガイド面同士の直角度を完全にゼロにすることは出来ません。各軸には位置読取り用のスケールが配置されており、測定時はそのスケールの読み値によって、空間上の位置を検出しています。このスケール自体も目盛りのピッチや真直性の誤差を持っています。これらの機械構成による誤差は総じてキネマティックエラー(幾何学誤差)と呼ばれ、このキネマティックエラーは三次元空間における座標値を正確に測る上で大きな誤差要因となります。
三次元測定機は、本体構造や各軸スケールの経年変化などにより、機械構成の持つキネマティックエラーが変化し、三次元測定機が当初持っていた測定精度を維持できなくなります。

X軸、Y軸、Z軸の各軸は、下記に示すような6種類のキネマティックエラーを持ちます。

① xTx 位置誤差 X軸方向
② xTy 真直誤差 Y軸方向
③ xTz 真直誤差 Z軸方向
④ xRx 捩れ誤差 X軸方向
⑤ xRy 姿勢誤差 Y軸方向
⑥ xRz 姿勢誤差 Z軸方向

三次元測定機の持つキネマティックエラーはX軸-Y軸、Y軸-Z軸、Z軸-X軸における直角誤差の3種類を加えて、「6×3+3=合計21種類」の誤差要因を持っています。

真直誤差 2要素×3軸 21
姿勢誤差 2要素×3軸
捩れ誤差 1要素×3軸
位置誤差 1要素×3軸
直角誤差 3要素

校正基準器(アーティファクト)を使用するメリット!

  • 三次元測定機の機械構成の持つキネマティックエラーの変化が把握できます
  • 三次元測定機の自己検査が素早く、簡単にできます
  • 三次元測定機を定期検査することにより、製品の品質維持につながります
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